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■ファイル共有ソフトの「現在利用者」、2009年は9.1%■
〜利用実態のアンケート調査、クローリング調査の結果まとまる〜 

  • 12月222009

社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会 (ACCS)
一般社団法人 日本レコード協会 (RIAJ)
日本国際映画著作権協会 (JIMCA)

(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、(社)日本レコード協会(RIAJ)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、このたび、2009年に実施した「ファイル共有ソフト利用実態調査」の結果を取りまとめました。
今回の調査では、ファイル共有ソフトの「現在利用者」がインターネット利用者の9.1%という結果となり(2008年9月の調査では10.3%)、5年ぶりに減少しました。

利用率低下の要因としては、本年6月12日に成立した改正著作権法(2010年1月1日施行)について、ファイル共有ソフトの「現在利用者」のおよそ4人中3人(74.7%)が何らかの認知をしているほか、「過去利用者」がファイル共有ソフトの利用をやめた理由のうち、「違法コンテンツのダウンロードが違法化されると聞いた」が15.6%であることなどから、違法配信からのダウンロードを違法とする著作権法改正の影響が少なからずあるものと考えています。

また、3団体では、2009年度に実施した様々な啓発活動も利用率の低下に影響を与えていると考えており、今後とも、積極的な啓発活動を行ってまいります。

【参考・ファイル共有ソフトに対する2009年度の活動など】                                         
4月全国の大学・高専にファイル共有ソフトに関する要請文を送付(ACCS、JIMCA、RIAJ)
6月「違法配信者からのダウンロード違法化」を含む改正著作権法成立
8月「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会」(CCIF)が、ユーザーに対する啓発メールの送付活動を試験的に実施
10月違法サイトなどの情報掲載自粛を12出版社に要請(ACCS、JIMCA、RIAJなど11団体)
11月P2Pを悪用した著作権侵害行為を一斉取締り(警察庁、全国10都道府県警察、ACCS、JIMCA、RIAJなど不正商品対策協議会の参加6団体)

なお、本調査のアンケート調査概要は【こちら】(391KB)、クローリング調査概要は【こちら】(361KB)からダウンロードできます。

■本ニュースリリースに関するお問い合わせ:
■(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS) 広報担当 坂田(さかた)中村(なかむら)
TEL:03-5976-5175 E-mail:accsnews@accsjp.or.jp
■(社)日本レコード協会(RIAJ) 広報部 担当・末永(すえなが)谷口(たにぐち)
TEL:03-6406-0514 E-mail:iriajpr@riaj.or.jp
■日本国際映画著作権協会(JIMCA) 調査本部 広報・統計分析室 担当・萩野(はぎの)
TEL:03-3265-1401 E-mail:info5@jimca.co.jp

■アンケート調査の結果(ポイント)
1. ファイル共有ソフトの利用状況
●ファイル共有ソフトの「現在利用者」(※1)の割合は9.1%。
●ファイル共有ソフトの「過去利用者」(※2)の割合は11.7%。
・※1「現在利用者」は、2008年10月以降にファイル共有ソフトを利用したことのある者を指す。
・※2「過去利用者」は、2008年9月以前にファイル共有ソフトを利用していた者を指す。
・・2008 年9 月に行った同様の調査では、「現在利用者」の割合は10.3%、「過去利用者」は10.8%。

2. 主に利用しているファイル共有ソフト(現在利用者)
●「現在利用者」が主に利用しているファイル共有ソフトは、上位から「Winny・Winnyp」23.1%、「Cabos」19.0%、「Limewire」16.3%、「BitComet・BitTorrent」14.5%、「Share」9.6%の順。
・2008年9月に行った調査では、「Winny」28.4%、「Limewire」18.3%、「Cabos」15.1%、「WinMX」10.3%、「Share」10.2%の順(現在利用者)。

3.ダウンロード経験など(現在利用者)
●ファイルの共有は、「現在利用者」の35.0%が経験。
●ダウンロード経験のあるファイルのジャンルの内訳は、「音楽関連」77.7%、「映像関連」63.7%、「ソフトウェア」21.9%、「書籍関連」17.8%、「写真・画像関連」14.6%。
・2008年9月に行った調査では、ダウンロード経験のあるジャンル別の内訳は、「音楽関連」81.2%、「映像関連」64.5%、「ソフトウェア」22.9%、「書籍関連」18.6%、「写真・画像関連」16.0%。

4.共有経験など(現在利用者)
●ファイルの共有は、「現在利用者」の34.3%が経験。
●共有経験のあるファイルのジャンルの内訳は、「音楽関連」75.8%、「映像関連」54.9%、「ソフトウェア」13.7%、「書籍関連」12.3%、「写真・画像関連」12.1%。
・「ファイル共有」とは、ファイルを他人に送信できる状態にすることを指す。なお、一部ファイル共有ソフトについては、ダウンロードしたファイルが「自動的」にアップロードされる機能等があるが、本設問では、「意識的」にファイルの共有を行った経験の有無のみを抽出している。
・2008年9月に行った調査では、現在利用者の35.0%に共有経験があり、共有経験のあるファイルのジャンルの内訳は、「音楽関連」75.8%、「映像関連」49.5%、「ソフトウェア」11.9%、「写真・画像関連」9.2%、「書籍関連」7.4%

5.著作権法改正の認知とファイル共有ソフトの利用意向(現在利用者・過去利用者)
●「現在利用者」の著作権法改正について、何らかの認知があった割合は合計で74.7%(「ダウンロードが違法になることは知っていた」34.6%、「見聞きしたような気がする程度」25.6%、「詳しい内容まで知っていた」14.5%)。「知らなかった」は25.2%。
●「現在利用者」の著作権法改正後のファイル共有ソフトの利用意向は、変化が見られる割合が合計で44.3%(「継続利用は減ると思う」30.7%、「利用をやめようと思っている」13.6%)。「継続利用するかどうかわからない」は34.6%、「今まで通り利用したい」は21.1%。
●なお、「過去利用者」がファイル共有ソフトの利用をやめた理由では、「違法コンテンツのダウンロードが違法化されると聞いた」は15.6%に上る。
・2008年9月に行った調査では、今後の利用意向は、「よほどのことがない限り今後も継続利用したい」42.1%、「今後は分からない」31.5%、「生活に絶対必要なものなので今後も継続利用したい」16.2%、「利用をやめようと思っている」10.2%の順。


■クローリング調査結果(ポイント)
●「Share EX2」
・「ノード」※3は、約21万台を収集。全数としては約21〜22万台と推定。
・「ファイル」は、約70万件を収集。全数としては約75〜80万件と推定。
・流通するファイル全体の52.7%が著作物と推定。※4
うち、権利の対象であり無許諾で送信されていると推定されるものが98.2%を占める。
・検出された「ノード」のうち、94.0%が日本国内のIPアドレスを利用して接続。
●「Winny2」※
・「ファイル」は、約513万件を収集。全数としては約600万件と推定。
・流通するファイル全体の47.6%が著作物と推定。※4
うち、権利の対象であり無許諾で送信されていると推定されるものが98.0%を占める。
・検出された「ノード」※3のうち、Winnyが確実に動作しているものの99.1%が日本国内のIPアドレスを利用して接続。
●「Gnutella」※6
・流通するファイル全体の90.6%が著作物と推定。※4
うち、権利の対象であり無許諾で送信されていると推定されるものが95.2%を占める。
・検出された「ノード」のうち、57.42%がアメリカのIPアドレスを利用して接続。日本国内のIPアドレスは3.67%。
・※3「ノード」とは、ネットワークに接続しているPC等の端末を指す。
・※4 調査実施者が権利帰属を把握できないファイル(アダルト、同人のコンテンツなど)を除外した。
・※5調査期間中、Winnyネットワークで偽キーの大量配布の影響により、ノード実数の把握が困難であったことから、Winnyのノード数は算出せず。なお、影響がなくなった11月13日17:00〜同14日17:00(24時間)に行った参考調査では、「ノード」は約13万台を収集。全数としては約14万台と推定。
・※6「Gnutella」についてはネットワーク規模が大きいため、ノード及びファイルの数値は算出せず。


■調査概要:
○アンケート調査
モニターを活用して行うWEBアンケート方式で実施。
日時:2009年9月24日〜30日
回収数:
・スクリーニング調査 ・・・     21,669サンプル
・現在利用者を対象とした調査 ・・・ 1,903サンプル
・過去利用者を対象とした調査 ・・・ 2,493サンプル

○クローリング調査:
各ファイル共有ソフトネットワークに対応した手法を用いてネットワークを巡回し、実際に流通している情報を取得・分析して実施。
日時:2009年10月2日17:00〜2009年10月3日17:00(24時間)
利用したソフトウェア:
@Winny2 P2P FINDER(Winny) 2009年9月Version
AShare EX2 P2P FINDER(Share) 2009年9月Version
BGnutella P2P FINDER(Gnutella) 2009年9月Version


※なお本件の関連調査として、「ファイル共有ソフトによる情報漏えいに関する調査」も行われています。調査結果については、株式会社日立製作所のインシデントレスポンスチーム「HIRT(Hitachi Incident Response Team)」にて公開(http://www.hitachi.co.jp/hirt/publications/hirt-pub09008/index.html)されています。

P2Pを悪用した著作権侵害行為を一斉取締り 

  • 11月302009

不正商品対策協議会(ACA)

        (社)日本映画製作者連盟
        (社)日本映像ソフト協会
        (社)日本音楽著作権協会
        日本国際映画著作権協会
        (社)日本レコード協会
        (社)コンピュータソフトウェア著作権協会
不正商品対策協議会(ACA)に入った連絡によると、平成21年11月30日、北海道警、秋田県警、警視庁、埼玉県警、三重県警、京都府警、兵庫県警、徳島県警、岡山県警、佐賀県警の10都道府県警察は、ファイル共有ソフト「Share」(シェア)を通じて、映画、音楽、アニメ、ゲームなどの著作物を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた事件で一斉取締りを行い、全国の合計11人を逮捕しました。

(1)【事件概要:北海道警1】 
北海道警生活経済課と札幌方面北署は、札幌市北区の会社員男性(40歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年9月13日、自宅において、(株)小学館が著作権を有するアニメーション「らんま1/2テレビシリーズ」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社)コンピュータソフトウェア著作権協会)

(2)【事件概要:北海道警2】 
北海道警生活経済課と札幌方面厚別署は、茨城県取手市の無職男性(23歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。 男性は、平成21年9月7日、自宅において、(株)スクウェア・エニックスが著作権を有するゲーム「ドラゴンクエスト\ 星空の守り人」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社)コンピュータソフトウェア著作権協会)

(3)【事件概要:秋田県警】 
 秋田県警察生活環境課サイバー犯罪対策室と秋田臨港署は、由利本荘市の無職女性(39歳)を逮捕しました。女性は、平成21年10月下旬、韓国のテレビドラマを、ファイル共有ソフト「Share」を通じて著作物ファイルを、権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社)日本映像ソフト協会)

(4)【事件概要:警視庁】
警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと築地署は、長野市の会社員男性(47歳)を逮捕しました。
男性は、平成21年9月30日、(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)とレコード会社(ビクターエンタテインメント(株)、(株)エスエムイーレコーズ、(株)ソニー・ミュージックレコーズ及びエイベックス・エンタテインメント(株))の4社が著作権あるいは著作隣接権を持つ8曲の楽曲データを、また、同年10月10日には、JASRACが著作権を持つ10曲の楽曲データを、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにしていたとして、著作権(公衆送信権)及び著作隣接権(送信可能化権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社) 日本レコード協会)

(5)【事件概要:埼玉県警】
埼玉県警生活安全企画課と大宮署は、狭山市の期間雇用社員男性(23歳)を逮捕しました。 男性は、平成21年9月17日から同年10月1日までの間、大塚愛やコブクロの楽曲データや、米国ユニバーサル映画が著作権を有する映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー part3」、(株)バップが著作権を有する映画「DEATH NOTE」、「DEATH NOTE the Last Name」のデータなどを、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)及び著作隣接権(送信可能化権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:日本国際映画著作権協会)

(6)【事件概要:三重県警】
三重県警生活環境課と津署は、三重県津市の地方公務員男性(37歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年10月11日ごろ、(株)サンライズが著作権を有するアニメーション「機動戦士ガンダムOO」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社)コンピュータソフトウェア著作権協会)

(7)【事件概要:京都府警】
京都府警生活経済課(ハイテク犯罪対策室)と五条署の合同捜索班は、城陽市の会社員男性(44歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年8月25日ごろから26日までの間、自宅において、東宝(株)等が著作権を有する映画「ローレライ」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社) 日本映像ソフト協会)

(8)【事件概要:兵庫県警】
 兵庫県警生活安全企画課と東灘署、尼崎東署は、横浜市神奈川区の自営業男性(37歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年10月21日から同22日までの間、自宅において、任天堂(株)が著作権を有するゲームソフト「Wii Music」と「Wii Sports Resort」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。 ファイル共有ソフトを悪用し、「Wii」のゲームソフトをアップロードしていたユーザーが逮捕されたのは、今回が初めてです。
なおACCSが実施した「Share」ネットワーク上の調査では、今年10月25日から26日にかけての24時間に、約1万8,000ファイルの「Wii」ゲームソフトが流通していることが判明しています。
(広報担当団体:(社)コンピュータソフトウェア著作権協会)

(9)【事件概要:徳島県警】
徳島県警生活環境課と小松島署は、小松島市の無職男性(57歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年10月初旬、自宅において、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でテレビアニメの動画ファイルをアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社)日本映像ソフト協会)

(10)【事件概要:岡山県警】
岡山県警生活安全企画課サイバー犯罪対策室と岡山南署は、岡山市北区の無職男性(40歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年4月5日ごろから10月26日までの間、自宅において、東映アニメーション(株)が著作権を有するアニメーション「ドラゴンボール改」、「フレッシュプリキュア!」及び(株)アニプレックス等が著作権を有する「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の動画を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
なお、ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害の取締りは、中国地方で初めてです。 (広報担当団体:(社) 日本映像ソフト協会)

(11)【事件概要:佐賀県警】
佐賀県警生活環境課と鳥栖署は、福岡県筑後市のゲームセンター店員男性(30歳)の自宅を家宅捜索し、同日男性を逮捕しました。
男性は、平成21年10月21日ころ、自宅において、ファイル共有ソフト「Share」を通じてアニメーションの動画ファイルを権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
(広報担当団体:(社) 日本映像ソフト協会)


【参考1】
■警察庁 広報「ファイル共有ソフトを利用した著作権違反事件の一斉取締りについて」
URL:http://www.npa.go.jp/cyber/warning/h21/091130_1.pdf

【参考2】
■不正商品対策協議会 (ACA:The Anti-Counterfeiting Association)
URL:http://www.aca.gr.jp/

【参考3】
■警察庁 平成19年度総合セキュリティ対策会議報告書
「Winny等ファイル共有ソフトを用いた著作権侵害問題とその対応策について」
URL: http://www.npa.go.jp/cyber/csmeeting/h19/image/pdf19.pdf

■ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会
(CCIF:Consortium against Copyright Infringement via File-sharing software)
URL: http://www.ccif-j.jp/

■本ニュースリリースに関するお問い合わせ:
(1) (2) (6) (8)の事件について
(社)コンピュータソフトウェア著作権協会 広報担当・坂田、中村 電話:03-5976-5175
(3) (7) (9) (10) (11)の事件について
(社) 日本映像ソフト協会 広報担当・佐藤、高木 電話:03-3542-4433
(4)の事件について
(社)日本レコード協会 広報担当・末永 電話:03-6406-0510
(5)の事件について
日本国際映画著作権協会 広報担当・萩野 電話:03-3265-1401

上記一斉取締りについて(不正商品対策協議会事務局)
(社) 日本映像ソフト協会 広報担当・佐藤、高木 電話:03-3542-4433


なお、今回の一斉取締りに関連して、不正商品対策協議会(ACA)では近日中に記者説明会を開催します。
詳細は後日、改めてご案内いたします。

公開前の洋画をネット配信、35歳の男を逮捕。
(愛媛県警察本部、松山南署)

  • 09月082009

劇場公開前の映画をインターネット上で違法に配信していたとして愛媛県警察本部と松山南署は松山市在住の35歳・無職の男を著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で、逮捕しました。男は、インターネット上で「ストリーミング配信」と呼ばれる方法で、「ピアキャスト」というソフトを通じて、劇場公開直前の映画作品などを配信し、不特定多数が閲覧できる状態にしたものです。警察の調べに対し男は、「自分が配信した新作映画を世界中の誰かが一緒に観てくれるという満足感があった。」と供述。現在、警察は映像の入手先などについて取り調べをおこなっています。

通常、ストリーミング方式による視聴は、「ダウンロード」と違い視聴する人のPCなどにデータが残りません。従って、「違法な映像配信なども証拠が残らないから、摘発されない」といった誤った解釈があるようですが、今回の摘発が、この解釈を、「誤解である」と証明した格好にもなりました。

尚、著作権法第119条第1項では、この「公衆送信権の侵害」(著作権法第23条第1項)に対しては、「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金またはその両方を科す」と罰則を規定しています。

韓国雑貨店などに映画海賊盤DVD-Rを卸していた卸元経営者らを逮捕。
(神奈川県伊勢佐木署)

  • 08月282009

神奈川県伊勢佐木警察署は、2009年8月26日、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(20世紀FOX映画)、「トランスフォーマー / リベンジ」(パラマウント映画)などの無断複製された映画の海賊版DVD-Rを、卸し販売していた東京都新宿区大久保のビデオ販売店「ゴムビデオ」と、店を経営する「GTI株式会社」を著作権法違反(違法品の頒布目的所持 等)容疑で捜索し、店内にあった無断複製された映画DVD-Rや事務所内に設置されていたデュプリケータなどを押収するとともに経営者ら2人を逮捕した。

 「ゴムビデオ」は、横浜市中区の韓国食材雑貨店「SEVEN」(海賊版販売容疑で2008年2月捜索を受け、経営者逮捕)や、同県大和市の「ソウル食品」(海賊版販売容疑で2008年11月捜索を受け、経営者逮捕)、また川崎市内の韓国食品雑貨店「MODE LINE」(海賊版販売容疑で2009年5月捜索を受け、経営者逮捕)に映画の海賊版DVD-Rなどを卸していたもので、これら3店舗をはじめ、県外も含め約50店と卸し契約をおこなっており、1店に対し平均月2万円の売り上げがあったという。
コピー元となった映画ソフトは、複製に使用された時点では、日本国内で発売前のタイトルも多い。現在取り調べが続いている。
【押収品 : ケース入り洋画DVD 790、 タワー型デュプリケータ(10枚型‐1台、6枚型‐2台、5枚型 − 1台) コンピュータ 4台 他】

「中国正規品」販売はウソ − 粗悪な海賊版を中国から輸入し、販売。大阪府八尾警察が、摘発
(大阪府八尾警察署)

  • 08月202009

大阪府八尾警察署は大阪府八尾市のオンラインショップ運営会社事務所等に対して著作権法違反の疑いで強制捜査をおこない、7月29日までに従業員5名を取り調べるとともに、経営者の男女2名を逮捕し、送検しました。
同容疑者らは「激安の殿堂 SHOP-DVD」の名称でWeb上にオンラインショップを開設し 「LOST」 「24」 「プリズンブレイク」 「Xファイル」 等の人気海外ドラマの海賊版を中国から輸入し日本国内の顧客に販売していました。
同容疑者らは別のNetオークション上でも同種の海賊版を販売しており JIMCAではその都度、警告を実施していましたが、オークションを替えるなどして違法品の販売を続けていました。

  「当店が取り扱っている商品をお安くご提供できるのは、すべて『中国正規品』だからです。」とwebに記載されていましたが、落札されたお客様が手にしたのは海賊版でした。

映画などのDVD購入については、確かなお店での購入をお勧めいたします。



*押収されたDVD

ファイル共有ソフト「Share」で無断配信を続けていた男を逮捕
(埼玉県警察本部、川越警察署)

  • 08月182009

埼玉県警察本部と川越警察署は、ファイル共有ソフト「Share」を利用して、海外で盗撮された映画などをインターネット上に放流していた埼玉県川口市在住の28歳の男を著作権法違反(公衆送信権侵害)で逮捕しました。

 男は、Share上で「GodBird」を名乗り、自宅のパソコン上で「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(ワーナー映画作品)や「ウォッチメン」(パラマウント映画作品)、「ターミネーター4」(ソニーピクチャーズ配給)などの映画を、不特定多数がダウンロードできるようにしたものです。 ソースは海外の映画館で盗撮されたものやDVDなどからであり、違法アップロードがはじまった2008年11月から2009年7月まで、映画や音楽、アニメなど多岐にわたり約260作品を放流させていました。

 MPA/JIMCAでは、違法アップロードが始まった同時期から監視を行っており、対策などについて警察に相談していました。

これらの行為は、映画会社をはじめ製作者側に莫大な損害を与える行為であり、しかしながら「ネット上で行われる違法行為は、バレない。」と考えている行為者がまだいるとすれば、即時にあらためて頂きたいと思います。

Winnyユーザーに対しての啓発メール送付活動に関して 

  • 08月172009

日本国際映画著作権協会は、ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会に加盟し、その活動の一環として、Winnyユーザーに啓発メールを送付する活動を実施しています。

協議会および活動の詳細につきましては、協議会サイトをご確認ください。
URL:http://www.ccif-j.jp

イオンモール福岡ルクル・イーストコートにて海賊版・偽ブランド撲滅キャンペーン
『ほんと?ホント!フェアin福岡 2009』 開催のご案内 

  • 06月252009

不正商品を排除しよう!の主旨のもと「買わない!持たない!許さない!海賊版・偽ブランド」をテーマに、『ほんと?ホント!フェアin福岡』(主催 不正商品対策協議会)を開催します。
キャンペーン隊長には、福岡を活動の拠点として九州で幅広い人気をもつタレント『高田課長』が就任! 18日(土)には、ステージにて隊長任命式をはじめ、2日間にわたり不正商品に関するクイズ大会に登場します。

また、ブランド物やゲーム・CD・DVDなどのホンモノとニセモノの比較展示や素敵な賞品の当たるクイズラリーを開催します。沖縄の伝統楽器「三線」を取入れ新しい音楽を奏でる3人グループ「かりゆし」によるミニコンサートが会場を盛り上げます。

ホンモノとニセモノの見分け方や知的財産権について楽しく学ぶ2日間です。是非皆様、足をお運び下さい。

<イベント概要>
●日  時: 7月18日(土)、19日(日)10:00 - 17:00
※イベント内容・時間はこちらをご参照ください。

●会  場: イオンモール福岡ルクル・イーストコート
(福岡県糟屋郡粕屋町)

●主  催: 不正商品対策協議会(ACA)
<正会員8団体>
(社)日本映画製作者連盟、(社)日本映像ソフト協会(JVA)、 (社)日本音楽著作権協会(JASRAC)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)、日本商品化権協会(JAMRA)、 (社)日本レコード協会(RIAJ)、ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)、一般社団法人ユニオン・デ・ファブリカン東京(UDF)
<協賛会員5団体>
(社)コンピュータソフトウェア著作権協会、日本弁理士会、LVJグループ(株)、シャネル(株)、エルメスジャポン(株)

●後  援: 警察庁、福岡県警察本部、福岡県
●協  力: (株)モリサワ
●お問い合わせ先
不正商品対策協議会 

全国の大学・高専にファイル共有ソフトに関する要請文を送付 

  • 04月172009

社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会 (ACCS)
社団法人 日本レコード協会 (RIAJ)
日本国際映画著作権協会 (JIMCA)


(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、(社)日本レコード協会(RIAJ)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、ファイル共有ソフトの利用について学生に対する適切な指導を求める要請文と注意喚起リーフレットを、全国の大学と高等専門学校810校(2,445学部)に対して、2009年4月15日より順次発送します。

ACCS、RIAJ、JIMCAでは毎年、「ファイル共有ソフト利用実態調査」を共同で実施していますが、2008年9月に行った最新の調査によると、ファイル共有ソフトの「現在利用者」がインターネット利用者の10.3%との結果となり、調査を始めた2002年以来、現在利用者が初めて1割を超えました。また、Winnyをはじめとするファイル共有ソフトでやりとりされる音楽、映像、ソフトウェアなどのファイルの中には、著作権法で保護されている著作物が多く含まれています。
3団体ではこの調査結果を重く受け止め、協力して対策に取り組んでいくことを決定し、その最初の活動として今回の要請文の送付を行うこととなりました。なおACCSでは、昨年にも同様の活動を行っていますが、特に教育機関においては卒業・入学により学生が年ごとに入れ替わることなどから、継続して要請を行うことが重要であると考えています。リーフレットでは、ファイル共有ソフトの利用は著作権侵害や情報漏えいなどに関するリスクが高いことを訴え、学生に利用をやめるよう指導いただくことを要請しています。

 なお、リーフレットの送付後には、ネットワークを巡回(クローリング)し、流通する情報を自動収集・分析する「P2Pファインダー」を使った調査を行い、ファイル共有ソフトへのアクセスが確認された大学・高等専門学校に対しては、更なる注意喚起や具体的な対策を求めることも予定しております。
 ACCS、RIAJ、JIMCAは、今後とも著作権侵害のない社会を目指して活動を行っていきます。

<本ニュースリリースに関するお問い合わせ>
■(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS) 広報担当
TEL:03-5976-5175 E-mail:accsnews@accsjp.or.jp
■(社)日本レコード協会(RIAJ) 広報部 担当・庄司(しょうじ) 末永(すえなが)
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海賊版DVD複製・販売で『ドロボー生活』。44歳の男を逮捕。
(兵庫県警察本部、東灘署)

  • 01月172009

ウォルト・ディズニー映画や20世紀フォックス映画のDVDから無断複製した海賊版をインターネットなどを利用して販売したとして神戸市灘区六甲町に住む44歳の男が、1月7日に兵庫県警察本部と東灘警察署の捜索を受け、著作権法違反容疑で逮捕されました。

男は2008年6月から10月にかけて、洋画DVD13作品を延18枚複製し、ネットオークションや俗にいう‘営業メール’を通じて東京や大阪、兵庫など7都府県の客8人に売っていたもの。警察の調べによると、海賊版の元となったのはレンタル店から借りてきた映画DVDで、パソコンで違法にコピープロテクトを外し、無断でコピーしてデータを蓄積していました。
蓄積されていた映画作品はおおよそ740作品(洋画、邦画、アニメ、その他を含む)にも上りました。また、男の銀行口座には、約3,300人の海賊版購入客から計1,600万円以上の振込があったことが確認されています。MPA/JIMCAはこれまでに数回の中止勧告をおこないましたが、男はこれを無視。そのため映画会社からの告訴となったものです。最近では、海賊版販売のみで家族と生計を立てていたとのことです。



*押収されたDVD、ハードディスク